poCHEさんの看板


2016


2013

先日、友人の営むカフェ”poCHE”さんの看板の修理をさせて貰いました。
今年で16年目を迎えたpoCHEさん。
丁寧に作られたお菓子とお茶は、本当に美味しいのです。
そんなpoCHEさんの看板を、店舗開店時に依頼して貰え、
ケーキのクリームのイメージがあったのか?は定かではありませんが、
彼女とお店の感じをイメージして、くるくる考え、
どうしても漆喰っぽいクリーム色ベースに、真鍮の打ち出しの金色の文字を使いたかったのです。
出来上がった看板をみて、友人家族が声を揃えて「美味しそう~!」と言ってくれた時の事、いまでもくっきりと思い出せます。うふふ。

しかし、あの大震災の時、看板が落下してしまい、塗装はボロボロ、真鍮の文字にも傷が・・・。
しばらくは、落ち着かない日々が続き、お店の存続さえもどうなるか分からないような不安な状態が続きました。
でも、再開が決まり、その時、一度目の修理をしました。(写真・下)
送ってもらった看板を見た時、色々な思いが駆け巡り、泣いてしまいました。
でも、お化粧し直して、気持ちも新たに再スタート!

そして、今年。
どうしても経年劣化で、塗装部分の角が剥げてしまって、ちょっぴり可哀想な看板さんを見て、これは直さなくては!と。
ただ、塗装は、どうしても劣化が付き物。どうしようかと悩んでいた時、友人の大工さんに相談したら「いいのがある。」と!
本当にタイミングが良くて、びっくりしたのですが、製材されたのは恐らく100年程前だろうという、欅の板。
木の板そのままで、使っているうちに味が出てくる。まさに理想。
そして、シンプルに変身したのが、この潔い看板です。(写真・上)
友人と共に、私も、これからどんな味が出てくるのか、ドキドキワクワク、楽しみにゆっくりと見守っていきたいです。

poCHE手帳
http://poche926.jugem.jp/